【調査企画】街にコマツが多すぎる！- 大名編 -

だいたい福岡の街にはコマツが多すぎる！

知り合いとの飲み会でこれまでに何度も行くお店を間違えて遅刻してしまったことのあるポンコツな私が、八つ当たり気味に声をやや大にして言います。言わせてください。

福岡で有名な酒場コマツ。
楽しい接客と本格的な料理、お洒落な空間が人気のお店ですが、私と同じように「別の店舗に間違えて行ったことがある」「それぞれどう違うかよく分からない」という人も意外と多いのではないでしょうか！
そうですよね！ね！ね！！

コマツ迷子は案外あなたの周りにもいるかも。

そんな私の超個人的なお悩みから生まれたのが、今回の調査企画。
フクログはしご酒班のメンバーがコマツグループの全店舗を巡り、お店ごとのイチオシの料理とお酒をいただき、店員さんにお話を聞き、好き勝手に「僕らはここのお店をこういう場面で使いたい」と紹介していく予定です。
偉い人に怒られないか心配です。

コマツビギナーの皆様。
一緒にめくるめくコマツの世界に飛び込んでみませんか。記事をすべて読み終えた頃には「このコマツはこんな時におすすめだよ(ｷﾗﾝ)」みたいに語れるようになるかもしれません。

コマツ玄人の皆様。
もしここに書いたこと以外の楽しみ方や「それは違うぞ！バッキャロー！」的なダメ出しなどなどありましたら、どうか優しく教えていただけると嬉しいです。どうか何卒優しく。

=====

■１店舗目：「すべての始まり」コマツ大名店

ネットで調べてみると、コマツが福岡に生まれたのは約9年前で、一号店は大名店とのこと。

それを知ったら、この長い旅のスタートは大名店にするしかありません。
服を着るときは靴下から。好きな時代は縄文時代。順番は大事にする男なのです。

迎えた調査初日。若者で賑わってる天神のストリートを抜け、居酒屋が多く集まるエリアにある大名店に辿り着きました。

少し奥まったところの左手にあるのがコマツ大名店。木の掛札とピザのイラストがかわいい電工看板が目印。

早速ドアを開けて入ってみると、Oh my god(なんてこったい)…！
一気に隠れ酒場の世界観。なんだかこっそり忍び込んできたようなワクワク感があります。

カウンター席がメインで４人掛けのテーブル席がいくつか。

カウンター席は、2人組や1人飲みのお客さんたちが多いみたい。

席に案内されたところで、今回の企画を説明し、オススメの一品と一杯を聞いてみることに。（店長の川口さん、ご協力ありがとうございます）

ピザを焼こうとしている店長の川口さん。こんばんは。

「それなら、このお店に昔からある最高にクラシックなコンビにしましょうかね」

川口さん、話が早い。そのテンポとノリ大好き。そんな頼もしい川口さんにお任せして待ってみることにしました。

少し待ってやってきたのは、ハイボールとピザ。
くう、お店の世界観にぴったりなナイスなメニューだ。「あなたを信頼して良かったよ」という熱い視線を川口さんに送ります。

話を聞く前に手が伸びちゃう。ごめんなさい。

ピザは、ソーセージとオクラの塩ピザというメニューだそう。ジューシーなソーセージとピザの塩辛さがお酒に合う合う。おまけにオクラのネバネバの食感が楽しいんですよ、これまた。私がスペイン人ならきっとデリシオーノ！と叫んで拍手してます。

「600℃で1分間、一気に焼いてるんで、サクッともちもちでしょう」と今日一番のかっこいい顔で川口さんが解説してくれました。

こだわりのピザ。うまかった...！

唐辛子オイルをかけるとまた違った味を楽しめる。味変最高！

一緒にやってきたハイボールもグビグビ進みます。
なんでもこのグラス、オープン間もない頃にスタッフの方が探し続けてやっとこさ買ってきたものらしい。

「フチが薄くて、全体が広いグラスだからウイスキーの香りが立ちやすいんです」と川口さん。
そんな話を聞くと、また一段と旨く感じるようになるから人間って不思議です。

思わずもう一度乾杯しちゃいます。

ほろ酔いになりながら、川口さんにこのお店でこだわってることは何ですかと尋ねてみました。

「接客に魂込めてます！接客が大事！やっぱりお客さんに楽しいって思ってもらえるのが一番ですから。どうしたらもっと良くなるかいつも考えてますよ」

例えば、ピザの焼く様子を見て楽しめるようにピザ窯がカウンター席からも見える高い位置に置いてあったり、料理の提供時も「今日一番美味しいやつ準備しました！」とサプライズ感を出したり、頼まれた料理に合うお酒を勧めてみたり。そして時々ひょうきんなことも言ってみたり。楽しい仕掛けをたくさん散りばめているそう。