強制しないからこそ浸透する。トーコンの社内広報班が語る「よんクスポスト」の舞台裏

近年、企業における重要な経営課題の一つとして「従業員エンゲージメント」が注目されています。「職場(企業・団体)と従業員の関係性」や「自社と顧客との関係性」を指す言葉ですが、単なる従業員満足度やモチベーションとは異なり、会社と個人の相互信頼関係を表すのがエンゲージメントとなります。
トーコンでは企業文化を醸成し、従業員同士のエンゲージメントを高めるために「よんクスポスト」という取り組みを行っています。
これは「感謝」「賞賛」「学び」「協力」の4つの視点から、日々の業務で感じたことを共有するもの。
このよんクスポストの詳しい説明はこちら。
よんクスポストの運用は、社内のプロジェクトチーム内で役割分担をしています。
今回、このよんクスポスト裏側を支えるメンバーへインタビューを実施しました。第二弾はよんクスポストの機能改善を担う【社内広報班】のKさんに話を伺いました。
K.Hさん
クライアントエージェントDivision2・名古屋支社・プランナー/2022年入社
「よんクスポスト」プロジェクトに社内広報班として参加。社員への浸透を目的とした様々な活動を担っています。
よんクスポストの社内広報班ってどんなことをするの?
私たち社内広報班が担っているのは、その名のとおり「よんクスポスト」を社内に広報し、浸透させることです。よんクスポストは、見えづらい貢献を可視化し、それを評価やキャリア形成に活かしたいという想いからスタートしました。その意味で、私たちの活動は地道な「文化づくりの旗振り役」とも言えます。
この取り組みを進める中で私たちが最も重要だと考えているのは、「とにかく発信し続けること」です。社内コミュニケーションツールによんクスの話題を投稿したり、全社ミーティングで進捗を報告したり、よんクスがきっかけで生まれたコミュニケーションの話題を共有したり。やっていることは決して難しいことではありません。大切なのは、社員に「送りたい」と思ってもらうこと。だからこそ、強いメッセージを一度に発信するのではなく、細くてもいいから発信を続ける。そうすることで、社員一人ひとりの意識に自然と根付くと考えています。
最近は、新たにプロジェクトメンバーが加わり、各支社(名古屋・福岡・仙台)にもメンバーがいます。これにより、各支社への浸透がさらに広がっていくと期待しています。
あえて強烈に数字は追っていません。
プロジェクト発足当初は、利用率などの数値目標を掲げようとしました。しかし、無理に数字を追うと、使っていない人に声をかけたり、強制したりする空気感が生まれてしまいます。それでは「感謝の強制」となり、本来の「気持ちを伝える」というあたたかさが失われかねません。
私たちは、「よんクスポスト」を短距離走ではなく、企業文化を醸成する「中長距離走」だと捉えています。すぐに結果が出なくても、自然に利用されるムードや気運をつくっていくことが大切です。皆が「いいものだ」と感じて自ら使いたくなる文化を醸成していくことが何よりも重要だという結論に至りました。
そのため、社内にメッセージを発信する際は、利用しないことを悪いこととするのではなく、「利用すればポジティブになれるよ」「気持ちがいいものだよ」と伝えています。
社内外のみんなに知ってほしい!私が思う「よんクスポスト」の魅力!
私はポジティブなメッセージを素直に受け取り、前向きになれるタイプなので、この取り組みはとても魅力的でした。この場では、実際に使って感じた魅力を3つご紹介します。
①「既読」がつかない
LINEやチャットと違い、メールで送られるため、必要以上に相手に気を遣うことなく、自分の好きなタイミングでメッセージを送れます。上司からメッセージをもらった際も、「返信しなきゃ」というプレッシャーがないのが嬉しいですね。
②特別感がある
気持ちを伝えることは、普段の会話やチャットでもできます。だからこそ、“わざわざ”よんクスポストを通じてもらったメッセージは、手紙のような特別感があり、何度も読み返したくなります。このひと手間が、喜びを何倍にもしてくれるんです。
③人のいいところを見つけられる
普段、業績には直接現れない、地道な貢献が認められることは、本人にとって大きな喜びとなります。例えば、黙々と掃除をしてくれる人や、社内の雰囲気を明るくしてくれる「ムードメーカー」的な人の貢献が評価されることで、組織全体に良い影響を与えます。さらに、その人の新たな魅力を知れるのはとても嬉しいことです。
こうした見えない部分に光を当てることが、エンゲージメントの向上につながると信じています!
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「よんクスポスト・社内広報班」の紹介は以上となります。
エンゲージメントは、単なる従業員満足度やモチベーションとは異なり、会社と従業員、そして従業員間の相互信頼関係を表すもの。しかし、リモートワークの浸透や働き方の多様化によりその維持・向上が困難になっていることに悩んでいる企業様も多いのが現状です。従業員間のコミュニケーションを活性化させ、新たな事業アイデアや、業務の改善を促進するきっかけとして、弊社のこうした取り組みに興味をお持ちの企業様はお気軽にお問い合わせください。
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