【評価制度事例】導入企業様インタビュー「社員が自分で考える組織へ」
トーコンニュース編集部です。
今回は、トーコンが提供する人事評価制度「waku tano」を導入したお客様にインタビューを実施。
導入した背景や導入後の変化などについて語っていただきましたので、その内容をご紹介してまいります。
社員一人一人が判断、行動する自立した組織へと変わってきている企業様です。
制度を導入してから生産性も向上し、賃金アップにも成功しました。
人事評価制度の導入に迷われている方はぜひ参考にしてください。
人事評価制度についてちょっと話を聞いてみたい、興味があるという方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
目次
基準を明確にする人事評価制度
【顧客情報】
事業内容:リフォーム工事
従業員数:8名
課題:創業から社長自身がすべて一人で決めていたワンマン経営。ほとんど縁故・中途入社であったため、給与基準がバラバラ。感覚評価で給与の納得度も無し。
今後も成長し続ける為に判断基準を整え、自立する組織を目指していきたい。
Q、人事評価制度を導入した背景を教えて下さい
創業してから、私が中心になってさまざまなことを進めてきた背景があります。そのため、全ての現場に対して私が指示を出していたという側面がありまして、それにより評価も私の判断次第でした。
しかし、そうすると評価が私の好き嫌いにも少なからず影響されてしまい、会社としての広がりが全くなかったと感じました。自立する組織を目指す以上、自分たちで判断できる会社にしたかったので、一つの基準だけでなく、多岐にわたる基準を整え、様々な人の視点を取り入れることが必要だったんです。
私の視点が全てを決めるスタイルから脱却し、給与テーブルも整備する必要がありました。以前は縁故入社が多かったため、採用条件もバラバラ。これを整えないと新しい人材が入ってきたり、新卒採用を進める際に問題が生じる可能性があります。
これら2つの課題を同時に解決するために導入を決定しました。
Q、課題解決に取り組まれた内容について教えてください
まず、IT補助金を活用して社内業務の一元管理ソフトを導入しました。フローの見える化が第一段階です。その中で行った取り組みを評価し、お互いの共通認識を得るため、評価制度を導入しました。
今は具体的な行動と結果の関連性を意識するための取り組みを進行中です。行動と結果が分断されている場合が多かったため、これらを繋げて行動が結果にどう影響するのかを意識することに注力しています。
Q、人事評価制度を導入後、実際にどのような変化が見られたのでしょうか
良い変化として、個々の課題や目標が明確化・言語化され、どの方向に向かって取り組むべきか自分たちで考えるようになりました。以前は私の視点を気にしていましたが、自分の仕事に対してどういう評価をされるのかという所にベクトルが移ってきている実感があります。
公平な評価があり、それが給与や賞与にも反映されると前向きに捉えている社員が多く、自分たちの課題を見定めるようになってきています。
一方で、浮き彫りになった課題もあります。それは上司側の指示の出し方でした。私も含めて「言っていただけ」で、全然具体的でもなければ明確でもなく伝わっていない。今まではそれを受けた部下の行動で良し悪しを判断していましたが、問題だったのはこちら側。
こういった問題がハッキリしたことが、むしろ一番良かったことかなと思います。
Q、人事評価制度を運用する中で苦労されたことはありますか
私と上司、部下それぞれが異なるゴールを思い描いていて、評価の基準も異なることが課題でした。特に、数値目標と行動目標をバラバラに捉えている傾向が強かったです。
数値的な結果を出すためには、どういう行動をとったらいいのか、という考え方を浸透させている最中です。
うちの会社としての目標は利益追求ではなく、安心を提供するということです。
その中では当然、利益が上がらなければ企業活動できませんし、家庭の存続維持もできませんから、皆さんの行動がどのように自分の家庭の安心につながるのかっていう目線を考えてほしい。お客様の安心に対して、我々が何を提供してるのか、それに対して対価をいただいているのかというところも。
根本的な存在意義みたいなことをきちんと考えると、そこからやっぱり行動目標とか数値目標で繋がってくるものだと思っています。
なので骨子にある理念を中心に据えて、そこから発生する行動目標と数値目標というのが全部リンクしているということを、きちんとした形で言語化してモデルを作っていくという作業を一生懸命やってるところです。
Q、今後、人事評価制度の運用により実現したいことを教えていただけますか
私は良い意味で傍観者になりたいと思っています。フィールドで試合をしたり判断をしたりするのは社員さんたち。自分たちで考えて、自分たちで決断を下して自分たちで進んでいく。
だからそうですね。ラグビーの監督みたいにどちらかというと、スタンドで眺めてるっていうことですかね。個々の状況判断は、自分たちが決めるか考えて。そして業務改善をして目標を達成して次のミッションにトライしていくっていうような。そういう流れができたらいいなと。
その判断基準みたいなものが明確になるものだと思うんですよ。この人事評価制度っていうのは。そこがきちっと明確になって、各々が一人一人の目標に向かって、きちんと努力をして前を向いて。それは元々は会社の目標から派生していることですから、最終的に会社としての目標に向かって、全社で進んでいっていけるっていうような。 そんな流れが出来上がれば本当にいいなと思っています。
そうするともう私が本当にやりたいと考えている次のステップとか、次のところにどんどん進んでいけると思っています。そういった組織を人事評価制度で実現できたらいいなと考えてます。
人事評価制度導入後の成果
この企業様は人事評価制度を運用して一人一人が自分の目標や行動を明確にすることで、自立して動き出すことが出来るようになってきました。
現在も試行錯誤中との事でしたが、それでも労働生産性は大きく向上。
営業粗利が伸びたことで、実は全体の給与アップにも成功しています。
人事評価制度は社員を評価する事が目的ではありません。
理念を実現するための手段です。
インタビューでも「理念を中心に据えて、そこから発生する行動目標と数値目標というのが全部リンクしている」という言葉がありました。
理念や志を浸透させる、仕組化させる。その手段として評価制度があります。
評価して給与を決めるだけではない、人事評価制度。
トーコンでは制度の導入~運用支援はもちろんのこと、
導入に当たっての「社員説明会」や「評価者研修」も行っております。
人事評価制度に興味が湧きましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
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