HOME 事例紹介 【事例紹介】応募数は増えたのに、なぜ内定辞退が半数も?「点」ではなく「線」で捉える採用・定着支援の本質

【事例紹介】応募数は増えたのに、なぜ内定辞退が半数も?「点」ではなく「線」で捉える採用・定着支援の本質

【事例紹介】応募数は増えたのに、なぜ内定辞退が半数も?「点」ではなく「線」で捉える採用・定着支援の本質

「採用がうまくいかないけれど、何が原因なのかはっきりわからない」

「仮説を立てて求人原稿を見直したり、媒体を変えてみたり、説明会の内容を工夫してみたり……様々な手を打っているのに、なぜか内定辞退が減らない——」

そう感じている採用ご担当者様も多いのではないでしょうか。

実は、多くの企業が直面する「内定辞退」の本当の理由や、入社後の「早期離職」といった課題は、求人媒体の選定や母集団形成といった、プロセスの「点」だけを見ていては解決しません。

応募から入社、そして定着にいたるまでを地続きの「線」として捉えるなかでこそ、本当の採用課題は見えてきます。

今回は、年間4,000社以上の経営や採用、組織の課題に伴走するトーコンが、大手金融系会社様と対話を重ねるなかで課題を発見し、「内定から定着」というフェーズへのアプローチを提案してきた事例をご紹介します。

何かひとつでも、採用にお悩みの経営者様、採用ご担当者様のヒントになれば幸いです。

【この記事でわかること】
・採用がうまくいかない原因を見極めるポイントと採用を「線」で捉える重要性
・大手金融系会社様の事例から学ぶ、採用課題の特定法
内定辞退を防ぎ定着を促す具体的な取り組み

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1.「採用がうまくいっていない」のに、原因がわからない理由

 採用課題の原因が見つからない理由は、採用活動をプロセスごとの「点」で捉えているからかもしれません。

なぜなら、「点」の視点に終始してしまうと、目の前の分かりやすい課題だけに意識が向き、隠れた根本的な原因に気付けないからです。

【POINT】
大切なのは、一部のポイントだけを見るのではなく、応募から定着までを一本の「線」として捉え、本当のボトルネックがどこにあるかを見極めることです。

例えば、入り口の数だけを増やしても、途中のプロセスや出口に課題があれば、採用活動全体の成果には繋がりません。

採用がうまくいかないとき、多くの企業が「自社が求める要件に合う応募者が来ない(母集団形成)」という「点」に原因を求めがちです。そのため、以下のような施策(点の改善)を繰り返します。

・求人媒体への掲載数を増やす
・求人原稿の表現をブラッシュアップする
・会社説明会のコンテンツを充実させる

これら自体は間違いではありません。しかし、実は本当の原因は別の場所にあるかもしれないのです。

【POINT】
「色々手を尽くしているのに、原因がわからない」と感じる時こそ、「応募・選考・内定・入社・定着」までを地続きの「線」として見つめ直すこと。これこそが、自社の採用課題を根本から解決するための第一歩になります。

2. 大手金融系会社様のご支援事例:一見順調だった採用に潜んでいた課題

 この章からは、トーコンが大手金融系会社様の採用課題を線で捉えたことにより、真の要因を特定した事例をご紹介します。

ご状況:社名変更で知名度アップ。応募数は前年超え——それでも、何かが引っかかっていた

本事例でご紹介する大手金融系会社様は、グループ内で大規模なリース事業を展開されています。

トーコンとは長年のお付き合いがあり、直近では採用コンセプトの策定をご支援いたしました。

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【POINT】
数年前に社名を変更したことで、グループ会社であることが求職者にひと目で伝わりやすくなり、認知度は大きく向上。その効果もあって、新卒採用における応募数は前年実績を上回る水準で推移していました。

数字だけ見れば、採用活動は順調そのものです。

しかしトーコンの担当者は、大手金融系会社様との関係性を重ねる中で、「何か上手くいっていない」という現場の温度感を感じていました。

対話のなかで見つけた違和感の手がかり

トーコン担当者が、違和感の正体を特定するために注力したのは、お客様とのコミュニケーションです。

お客様との定例ミーティングで、採用活動の手ごたえや、現場で起きていることを話していただいたところ、採用ご担当者様からこんな言葉が出ました。

「例年、内定者の半分ほどが辞退してしまうんです」

【POINT】
応募数が増えていても、内定を出した方のおよそ半数が入社前に気持ちが離れるという事実は、採用施策の方向性を根本から問い直す必要があることを示していました。

応募数を増やすことに注力するだけでは、この課題は解決しません。

むしろ、採用活動のまったく別のフェーズに、本当のボトルネックがあるのではないか——。そう気づいた瞬間でした。

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3. 課題の特定|採用を「線」で捉えて見えてきた本質

 大手金融系会社様の採用課題を線で捉えて見えてきたのは、課題は「母集団形成」ではなく、内定後にあるという点です。

【POINT】
認知から応募、選考までの流れは機能していましたが、内定を出した後——つまり「内定から入社」「入社後の定着」というフェーズに課題があったのです。

内定後の学生は、ある意味でいちばん揺れ動きやすい時期にいます。複数社から内定をもらっているケースも多く、「本当にここでよかったのか」という迷いが生じやすいといえます。

さらに、辞退を免れて入社した場合でも、「入社後のゴールが見えない」「思い描いていた職場と違う」という感覚が積み重なると、早期離職につながりやすくなります。

つまり、内定後のフォローと入社後の定着支援は、切り離して考えられないひとつの課題なのです。

【POINT】
「どれだけ人を集めても、入社前に心が離れては意味がない」——。これは、採用ご担当者様とのやりとりのなかでトーコンが改めて言語化した、この課題の本質です。

4. 解決策の特定|オーダーメイドで組み立てる、内定後〜定着までの支援

 「内定→入社フォロー→定着」という採用課題が生まれる要因として、入社後のストーリーが曖昧なこと、入社前後のイメージにギャップがあったことが考えられます。

トーコンはこれらの課題を解決すべく、下記の2つのアプローチをご提案しました。

【POINT】
内定者の「興味」を起点にしたフォロー研修
②1年後の理想像から逆算する——オンボーディングプログラム「LAUNCH PAD」

①内定者の「興味」を起点にしたフォロー研修

まず取り組んだのが、内定から入社までのフォローについてです。

内定後の時期は、内定者がいちばん揺れ動きやすいタイミングでもあります。

「本当にここでよかったのか」という迷いを、「早く入社したい」という期待感に変えていくには、会社からの積極的な働きかけが欠かせません。

そこでご提案したのが、内定者が興味を持ちそうなテーマを取り入れた、下記のようなカスタマイズ型のフォロー研修です。

・AI活用をテーマにした研修
16タイプ性格診断を活用したプログラム

「入社前から一緒に学べた」という体験は、会社への親しみや期待感を育て、辞退の防止にもつながります。

「内定者フォロー=懇親会」という発想を超えて、知的好奇心に寄り添うコンテンツを届けることが、次のフェーズである定着にも自然につながっていきます。

②1年後の理想像から逆算する——伴走型・成長支援プログラム「LAUNCH PAD」

入社前後の定着を支援するための施策として提案したのが、新入社員向けのオンボーディングプログラム「LAUNCH PAD」です。

【POINT】
LAUNCH PADは、4月の入社式から始まり、目標設定・中間振り返り・フィードバック研修・企業理念理解セッションなど、1年間を通じた伴走型の支援です。「定量・定性・スキル」という3つの軸で、1年後の理想像から逆算したロードマップを描くのが特徴です。

実はこのプログラムは、新卒の入社後だけでなく、「入社前の内定者フォロー」の段階から地続きでカスタマイズできる点が、多くのお客様から高く評価されています。

早期離職の大きな要因として、「入社前後のイメージギャップ」が挙げられます。そのため、入社前後のギャップを防ぎ、1年間の成長を徹底支援することが、新入社員の離職を防ぐ手立てとなると考え、LAUNCH PADのご提案に至りました。

これらの施策は、大手金融系会社様のお悩みをヒアリングするなかで、最適な改善策の一つとしてご提案したものです。

トーコンとして「これをやれば必ず解決する」という答えを持っているわけではありません。ただ、お客様と一緒に考え、試し、修正しながら前に進んでいく——これこそが、トーコンがご支援のなかで大切にしている姿勢です。

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5.トーコンの伴走スタイル―提案より先に「対話」がある理由

自社の採用課題がどこにあるのか、その全体像を自社だけで正確に把握するのは、決して簡単なことではありません。

だからこそ私たちは、いきなり「この求人媒体を使いましょう」「この研修を導入しましょう」といった目先の提案をすることはありません。

【POINT】
まずは経営層から現場の採用ご担当者様まで、様々な立場の方のお話に耳を傾け、会社のミッションや独自の文化、現場のやりがい、そして日々のモヤモヤを多面的に理解する「対話」から出発します。「採用活動のどこに本当のボトルネックがあるのかを、一緒に一つずつ紐解いていく」ことこそが、トーコンのスタイルです。

「応募そのものが少ない」のか「応募は来るけれど、選考途中の辞退が多い」のか、課題がある場所によって、打つべき手はまったく変わります。

私たちは、貴社の採用を「線」で捉え、課題の特定から解決に伴走するパートナーでありたいと考えています。

6. まとめ

この記事の重要なポイントを改めて振り返りましょう。

・採用活動を「応募、選考、内定、入社、定着」までを線で捉えることで、本当の課題が見えてくる
・採用課題は母集団形成のみでなく、内定後からのフェーズで見つかる場合もある
・内定後のフェーズでは、内定者の揺れ動く時期に「興味」に寄り添ったフォローをすること、入社後のギャップをなくす施策を行うことが不可欠

採用の課題は企業ごとに異なりますが、全体のプロセスを「線」で見つめ直すことで、改善の糸口は見つかるはずです。

トーコンが大切にしているのは、目先の求人媒体を提案することではなく、お客様の「なんとなくうまくいかない」という思いを紐解き、本当の課題を一緒に見つけることです。

「うちの採用のボトルネックはどこだろう?」と気になった方は、まずは現状の小さなお悩みや違和感を、ざっくばらんにお聞かせください。私たちが一緒に、次のステップを考えていきます。

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樗木 康佑
【株式会社トーコン 事業開発室 室長】 新規事業開発/制作部門の責任者として、オリジナルWEBサイト「とことんWEBシリーズ」の開発、Indeed・WEB広告・SNS企画まで幅広く統括。 近年はAI技術にも注力している。広告効果の最大化や業務効率化を見据えた「次世代のコミュニケーション戦略」の立案・実行を通じて、クライアントの多様な経営課題にお応えします。
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