企業が知るべきリクナビのリニューアル変更点とメリット

【この記事でわかること】
・リクナビのリニューアルの背景と概要
・リニューアルによる企業側と学生側の変更点とメリット
・企業が準備すること
目次
リニューアルの背景と概要
近年、採用市場では大きな変化が起きています。従来の「就社」型採用から、職務内容を明確にした「就職」型採用へのシフトが進む中、学生たちは自己理解や企業選びに不安を抱えています。
実際、約8割の学生が「自己表現」や「自分に合う企業探し」に課題を感じているというデータもあります。このような状況を踏まえ、学生の抱えている悩みに徹底的に向き合い、より良い就職活動になるようリクナビは生まれ変わります。
学生の「自分のことがわからない」には「ガクチカAIアシスタント」で学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)をAIと一緒に振り返り、自己理解を深め、「どの仕事が合うのか選べない」には世界最大級の求人サイトIndeedとの連携を強化し、コース単位での仕事の掲載や志向に合わせたレコメンドにより、学生と企業双方にとって理想的なマッチングを実現する新しいプラットフォームへと進化します。
企業側の3つの変更点
ここからは、リクナビのリニューアルが企業側に与える影響を解説していきます。
掲載単位の変更:企業単位からコース単位へ
これまでのリクナビでは、企業単位での求人掲載が基本でした。新システムでは、「コース単位」での掲載に変更されます。例えば、同じ企業内でも営業職、技術職といった職種ごと、あるいは勤務地域ごとに別々のコースとして掲載することが可能です。
【POINT】この変更により:
・より細かな募集要件の設定が可能に
・学生にとって仕事内容がより明確に
・職種や地域ごとの採用課題に応じた戦略立案が容易に
課金方法の変更:掲載課金からクリック課金へ
最も大きな変更点の一つが、課金システムの変更です。従来の「掲載課金型」から、学生が求人情報をクリックした場合にのみ費用が発生する「クリック課金型」へと移行します。
【POINT】「クリック課金型」のメリット
・予算の効率的な運用が可能
・コースごとの予算設定と調整が可能
・上限金額の設定による予算管理の容易さ
学生管理システムの変更:Airワーク 採用管理への統合
採用管理の効率化を図るため、管理システムが「Airワーク 採用管理」に一本化されます。このシステムでは、原稿作成から広告設定、応募者管理まで一気通貫で行えるようになります。
【POINT】Airワーク 採用管理の主な特徴
・応募者情報の一元管理
・シンプルな操作性
・riksak、i-web、sonar ATSとの自動連携可能
Air ワーク 採用管理についてはこちら↓
中小企業の採用革命!Airワーク 採用管理(バージョン2.0)の無料機能と有料機能を詳しく解説
学生側の5つの変更点
全学年を対象としたサイトへ変更
従来の『リクナビ』は大学3年生以上を対象にしていましたが、リニューアル後は全学年を対象となります。低学年からキャリアを考え始められる環境を提供します。
「企業単位」から「コース単位」への仕事探しへ
学生が自分の希望に合った仕事を見つけられるよう、従来の「企業単位」の掲載から、「仕事」や「職種」にひもづいた「コース単位」での掲載に変わります。
簡単登録可能な「レジュメ」機能の導入
質問に答えるだけで、企業提出可能なプロフィールを簡単作成できる「レジュメ」を導入。学生が負担なく就職活動を始められるよう支援を拡充します。
「レコメンドフィード」機能の導入
企業名やキーワードでの検索の他に学生の志向に合う情報を提供する「レコメンドフィード」によって、自分の志向に合ったインターン先や求人情報を見つけられます。
「ガクチカAIアシスタント」機能の導入
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)の素案を生成AIが自動作成します。4つの質問に回答することで、自分自身のスキルや過去の経験を洗い出しながら自分の強みを理解し、言語化することができます。
企業が準備すべきこと
新システムへの移行に向けて、以下の準備が推奨されます。
・Air ワーク 採用管理を利用されていない場合は、Air ワーク 採用管理の利用を開始する
・2027卒向けの採用計画の策定し、各コースの募集要件の整理をする
・予算配分計画の立案
まとめ
リクナビのリニューアルによって起こる変更点をまとめます。
■企業側の変更点
1.掲載単位の変更:企業単位からコース単位へ
2.課金方法の変更:掲載課金からクリック課金へ
3.学生管理システムの変更:Airワーク 採用管理への統合
■学生側の変更点
1.全学年を対象としたサイトへ変更
2.「企業単位」から「コース単位」への仕事探しへ
3.簡単登録可能な『レジュメ』機能の導入
4.「レコメンドフィード」機能の導入
5.「ガクチカAIアシスタント」機能の導入
リクナビのリニューアルは、より戦略的で効率的な採用活動を可能にする一方で、従来とは異なる運用方法が求められます。特に予算管理や募集要件の設定など、きめ細かな対応が重要となってきます。