- トーコンを一度退職した後に復帰。私はいわゆる「出戻り」です。
- 新卒でアパレル企業に入社。そこからトーコンには2001年に、今でいう第二新卒のような形で入社しました。トーコンは当時も中小企業。営業アシスタントから始まり、色々な経験を経て特に後半では自社の採用活動を任せてもらい、採用から育成などの経験を一通り積んだ上で、より大きなフィールドで採用スキルを磨きたいと思い、業界も規模も大きく異なる関西の大手製造業の採用担当として転職しました。そこでは国内グループ数社合同での300人規模の新卒採用、技術者の採用・外国人留学生の採用や障がい者・一般職といった多様な採用活動にチャレンジしました。その後、家庭の事情もあり名古屋へ転居・転職することとなり、これまでの採用担当の経験を活かし、東海圏の主要な大学で学生向けのキャリア支援のプログラム開発や就職ガイダンスの実施などを担当しました。それぞれの土地での出会いや挑戦を経験したことは、私の大きな財産となりました。
そこから再びトーコンに復帰する転機となったのは、元上司からの久しぶりの連絡でした。当時夫の転勤で再び東京に戻ることを検討中で、これからの仕事をどうするかを悩んでいたんです。トーコン時代に家族ぐるみで仲が良かった元同僚に転職先の相談をしたら、そこから私が再び上京することが広がったみたいで、「だったらトーコンに戻ってくればいいじゃないか」と。一度辞めた会社に戻るのは気が引けると感じ、最初は断りましたが、今後のキャリアを考えたときに「こんなに自分のことを信頼し、強く必要としてくれる環境をゼロから作っていくのは難しいんじゃないか」と思ったんです。
- 一度外の世界を見てきた自分だからこそ、貢献できる部分がある。
- 最終的には「中小企業から大手企業まで幅広い採用の実績があり、かつ教育の現場で学生の本音も知っている経験を全部ひっくるめて活かせばいい」と言っていただいたことが決め手になりました。2013年、採用アウトソーシング事業の責任者として7年ぶりにトーコンに復帰。私が復帰することが朝礼で発表されたとき、私のことを知る社員から歓声が上がったと後で聞いたとき、とても胸が熱くなりました。
周囲の友人からは、出戻りって気まずくないの?とよく聞かれましたよ。
人間関係的な軋轢はありませんでしたが、やはり出戻りとしての期待値は必然的に上がります。「会社に役立つ人間であることを早く示さなければ」というような焦りはありました。実際に短期間で成果を上げることには非常に苦労しました。これまでの経験を活かせると言っても、私は人事、採用といった管理部門での経験がほとんど。事業の立場で「営業視点を持つ」「業績を上げる」というのは初めての経験でした。
- 正直に話すと葛藤もあり、最初は結構大変でした(笑)
- 当然ですが既存メンバーは、私のことを経験者、即戦力として見るわけで。そのギャップは実は当時大きな葛藤になりました。
キャリア採用で入社した場合の「あるある」だと思うんですが・・「わからない」と言い出せない。しかし、プロとして成果をいち早く出すためにも謙虚になって、わからないことはわからないと言い、悩んでいることは素直に打ち明けるという基本的なことが重要なんだと気付いていきました。率直に今の想いを打ち明け、同僚やメンバーにも意見をもらい、そこから一つずつ真剣に取り組んでいく。小さな成功を積み重ねていく。結果、少しずつ成果・業績に現れ始め、最終的には担当事業を会社の収益柱の一つにまで育てることができました。
この事業サイドでの経験は、ものすごくしんどかったわけですが、今の自分につながるかけがえのないものとなりました。人を採用し、組織を作り、事業活動を経て収益があがる。全て自分のやったことが結果となり、言い訳はできない。ビジネスの基本、当たり前のことなのですが、体験を通じより自分の基礎になったと思います。
あれから10年以上が経ちました。現在は、そうした自分自身の多様なキャリアを還元すべく、社内にて従業員向けの成長支援から行事ごとなどを通じてのインナーブランディング等を担いつつ、社外での研修やセミナー、組織コンサルティングなどを全国で展開しています。
- 50代を迎え、自ら「フェロー」という新たな役割を創設。
- そして今50代を迎え、「マネジメントを目指す道だけでなく、長年培った専門性を極め、全社や社会に還元していくような新たなキャリアのあり方をカタチにしても面白いのでは?」と考えるようになりました。そこで、経営やマネジメントのパートナーとして自律的に価値を創出する高度専門職「フェロー」というポジションを企画し、直接社長に提案したんです。すぐさまそこから会話が進み、早速まずは私を含む数名で、このポジションをスタートさせることになりました。このフットワークの軽さと考え方の柔軟さは、実にトーコンらしいですね(笑)
現在、私は自分のミッションを遂行しながら同時に、休日を利用して東京大学の主催する職場のメンタルヘルス専門家養成プログラムに通い、誰もが生き生きと活躍できる職場づくりと事業成長の両立について、産業医や社会保険労務士などの多様な立場の社会人と学び合いを行っています。また、お声掛けをいただき来年以降、大学で教鞭をとることも検討しています。そうした社外での取り組みを今度は社内や顧客に還元していくサイクルを作っていきたいと思っています。
誰かから与えられるのを待つのではなく、自分がどう在りたいかと会社の成長を重ね合わせ、新しい働き方や役割そのものを創り出していく。それが絶妙なバランスで実現できるのがトーコンです。自分自身が新しいキャリアのロールモデルとなることで、社員全員が自らの可能性にワクワクできる環境を作っていきたいと思っています。
今後のキャリア
価値提供できるフィールドをさらに広げていきたいと思っています。教育や研究の分野はもちろん、地方創生など関わったことのない領域でも、これまでの経験を活かして貢献していきたい。「一度前原に話を聞いてみよう」と思っていただける方をさまざまな領域で増やしたいと思っています。
そして個人と組織の理想的な関係性というテーマについて学び続けること。予測不能なVUCAの時代において、働き方の概念や常識もどんどん変わっていくと感じています。ライフステージで訪れる変化を乗り越えてキャリア形成してきた私自身の経験も含め、新たな気付きや考え方を積極的に社内外に伝えていきたい。この「フェロー」という新しい挑戦を通じて、私自身も学び続けながら、社内外で『自分らしく輝ける個人と組織の関係性』を体現していきたいと思っています。